尖圭コンジローマの手術

尖圭コンジローマを手術で治す

薬物療法が適さないときは手術が選択されます。

尖圭コンジローマの治療法として、古くから行われているのが手術によるイボの切除です。
近年では『ベセルナクリーム』を用いた薬物療法の方が手術よりも再発率が低く、患部を傷つけずに済む為一般的になってきました。
しかし、ベセルナクリームが効かない場合や、すぐに尖圭コンジローマのイボを無くしたいという場合には今でも手術が用いられます。

手術の効果は、尖圭コンジローマのウイルスを退治したり免疫を高めたりするものではなく、あくまでイボを切除するものです。
尖圭コンジローマは再発を繰り返す性病ですので、一度だけの手術では、イボが再発してしまう事もあります。

尖圭コンジローマの手術法は様々です。

実施されている4種類の手術方法

尖圭コンジローマの手術方法は様々です。 今回は頻繁に行われている、液体窒素凍結手術・電気焼灼手術・レーザー光線蒸散手術・外科的切除手術の4種類の手術方法を紹介します。

液体窒素凍結手術

マイナス196度の液体窒素を使って、尖圭コンジローマのイボとその周辺を凍らせる手術法になります。
手術後に出血がほとんど見られなかったり、再発した場合に何度も行えるなどのメリットがあります。

しかし、凍らせる事で患部は凍傷のような状態になり、術後数日間は痛みが残るというデメリットもあります。
また、尖圭コンジローマの再発率が他の手術法よりも高めになっています。

電気焼灼手術

電気焼灼法(でんきしょうしゃくほう)とは、電気メスを用いて尖圭コンジローマのイボを焼き取る手術法になります。
手術は必ず麻酔をしてから行われますので、痛みを感じる事はありません。

尖圭コンジローマの再発を防止する為、深く広範囲にわたって処置を行う必要があり、比較的皮膚へのダメージの大きい手術法になります。
手術根が残る可能性もあるので、医師と十分相談してから行うようにしましょう。

レーザー光線蒸散手術

炭酸ガスレーザーと呼ばれる、二酸化炭素を用いて作り出しているレーザーを用いて行う手術です。
尖圭コンジローマのイボに対して、レーザーを照射する事で患部を焼いて切除します。
手術の中では、比較的傷が浅く済むため、患者側の負担の少ない手術法であると言えます。

ただし、レーザーを照射する事で、かえってイボが拡散してしまう可能性もあります。
レーザーは単独で使われるよりも、電気焼灼法などによって大まかなイボを取り除いたあとに、仕上げで使われる事の多い手術法になります。

外科的切除手術

リング鉗子(かんし)と呼ばれるハサミのような器具を用いて、尖圭コンジローマのイボを直接切除する手術になります。
イボが小さくて少ない場合には回復が早く、1〜2週間程度で元通りになります。
手術後に出血を伴うのと、再発を防止するために、術後に患部を電気メスを使って焼きます。



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