尖圭コンジローマってどんな病気?
性器にカリフラワーのようなイボを形成します。
「性器に細かいブツブツができている」
「唇にイボができている」
「イボの数がどんどん増えて大きくなってる」
これらの症状を感じているのであれば、『尖圭コンジロ―マ』を発症している可能性があります。

尖圭コンジローマは、主に性行為によって感染する性病の一つであり、発症するとブツブツとした、まるでカリフラワーのようなイボが出来るという特徴があります。
感染から発症までの潜伏期間が1~2ヶ月ほどと長く、複数のパートナーがいる場合では感染経路の特定が難しくなります。
尖圭コンジローマの原因と感染
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスを病原菌としています。
ヒトパピローマウイルスには、現在100種類以上の型が報告されています。良性のものは尖圭コンジローマに、悪性のものに感染すると、子宮頸がんの原因にもなります。
尖圭コンジローマに感染している相手と性行為をした場合、感染の可能性は非常に高くなり、その感染率は実に60~70%にものぼると言われています。
とは言え、感染した人が必ずしも尖圭コンジローマを発症するわけではなく、症状が現れず、最後まで感染に気付かない事が多々あります。
再発を繰り返します。
尖圭コンジローマの特徴として、非常に再発を繰り返しやすい性病であるという事が挙げられます。
3ヵ月以内の再発率は約30%にものぼり、尖圭コンジローマの症状が消えてから、半年以上再発が無い場合にようやく完治と判断されます。
尖圭コンジローマの治療
手術によって切除できます。
尖圭コンジローマは放置したとしても自然治癒をすることもありますが、病院では様々な方法で治療が行われています。
外科手術が選択される事もあり、手術法としては以下が挙げられます。
- 液体窒素凍結手術
- 外科的切除手術
- 電気焼灼手術
- レーザー光線蒸散手術
これらの手術によって、尖圭コンジローマのイボを切除します。
ベセルナクリーム
尖圭コンジローマの治療法として、塗り薬を使った薬物療法が選択される事もあります。
もともと尖圭コンジローマの治療は、外科手術による治療が一般的でしたが、2007年12月に持田製薬から日本初の尖圭コンジローマ治療薬である「ベセルナクリーム」が販売されたのです。
ベセルナクリームは、塗った部分に尖圭コンジローマに対する"免疫ができる"という特殊な作用を持つお薬です。
免疫とは、元から人間が持っている病気に対抗する機能の事であり、ベセルナクリームによって免疫力を高める事で、ウイルス増殖を防いでイボを消滅させる事が可能です。