ジスロマックの主な副作用
ジスロマックは副作用の軽いお薬です。
ジスロマックは副作用がほとんど無い事から、身体に優しく誰でも安心して使える抗生物質です。
多くの細菌感染症の治療に使われている『ペニシリン系』や『セフェム系』などの従来の抗生物質には、副作用としてアレルギー反応が出てしまい、服用ができないという人が少なからずいました。
ジスロマックはアレルギーの副作用が出る事も少ないお薬ですので、アレルギー持ちの人でも安全に使う事ができます。
あくまで軽いものになりますが、ジスロマックで現れる可能性のある副作用として以下が挙げられます。
- 下痢
- 吐き気
- 食欲不振
- 扁桃腺(のど)の腫れ
- 腹痛
- 皮膚のかゆみ
- 湿疹
これらの副作用が見られた場合にはすぐに服用を中止して、医師に相談して下さい。
ジスロマックの副作用で最も多いのが下痢です。
日本でジスロマックのような医薬品を製造販売する際には、効果や副作用を確認する為の臨床試験を重ねた上で、厚生労働大臣に承認をもらう必要があります。
その臨床試験の中で、最も多かった副作用が"下痢の症状"です。
下痢の症状は抗生物質全般に見られる副作用であり、ジスロマック独自のものではありません。
とは言え、ジスロマックは、性質上、胃が縮んだり胃の消化液の分泌が促進されたりしやすく、抗生物質の中でも特に下痢の副作用が多いのも確かです。
また、ジスロマックは一回の服用で効果が長続きする薬である為に、服用期間終了した後でもこのような副作用が続く事があります。
ごくまれに見られる重篤な副作用
重篤な副作用は初期症状に注意。
ジスロマックはあくまで副作用の軽い抗生物質であり、用法用量を守って服用していれば重篤な副作用が現れる事は滅多にありません。
それでもごく少数ではありますが、重篤な副作用が現れたケースも報告されています。
以下の副作用に初期症状と併せてご注意ください。
- アナフィラキシーショック
- 皮膚の発赤・そう痒感、口唇や手足のしびれ、悪心等に始まり、顔面蒼白、気道狭窄、呼吸困難、血管浮腫
- 中毒性表皮壊死融解症
- 高熱、目や口などの粘膜の周りに発疹や水ぶくれ(ジスロマック服用後から2週間程経過してから現れる副作用)
- 薬剤性過敏症症候群
- 発疹、発熱
- 肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全
- 発疹、発熱、全身倦怠感、吐き気、嘔吐
- 急性腎不全
- 食欲不振、嘔吐、下痢、腹痛、血尿、体重減少、関節痛、倦怠感、発熱、全身性の紅潮、皮疹
- 偽膜性大腸炎、出血性大腸炎
- 腹痛、頻回の下痢、血便
- 間質性肺炎、好酸球性肺炎
- 呼吸困難、乾性咳嗽、発熱
- QT 延長、心室性頻脈
- めまい、動悸、胸痛、胸部不快感(必ずしも症状が現れるものではない)
- 白血球減少、顆粒球減少、血小板減少
- 高熱、悪寒、口腔粘膜の水ぶくれ
- 横紋筋融解症
- 四肢の脱力、しびれ、筋肉痛、腫れ、赤褐色尿
これらの重篤な副作用が見られた場合には、すぐにジスロマックの服用を中止して医師に相談して下さい。