女性に見られるカンジダの諸症状
痒みやおりものの異常に注意!
カンジダは女性の方が圧倒的に症状が現れやすい疾患です。
性器の形状の違いから、女性の方が性器カンジダ(膣カンジダ)を発症しやすいのです。
女性がカンジダを発症した場合の症状として、以下が挙げられます。
- 膣や外陰部の痒み(かゆみ)
- 性器からの生臭いにおい
- おりものの量の増加
- チーズやヨーグルトのようなドロッとしたおりもの
- 性器周辺の痛みや腫れ
- 性交時の痛み
- 排尿時の痛み

女性でこれらの症状に少しでも心当たりがあれば、カンジダを発症している可能性があります。
カンジダの諸症状はクラミジアやトリコモナスなど、他の性病と似ている事もあるので、早々に検査を受けて正しい治療をしましょう。
女性のカンジダの症状と経過
女性がカンジダを発症した場合、症状が重症化しやすいという特徴があります。
カンジダの諸症状が重症化するまでの経過を詳しく解説します。
性器の痒み
女性がカンジダを発症した場合、大きなストレスになるのが、膣や外陰部など性器周辺の痒みです。
最初は軽い痒みでも徐々に酷くなっていき、最終的には皮膚が赤みを伴い、耐え難い強い痒みの症状を感じるまでになります。
この痒みはお風呂などで体がほてるとさらに強さを増し、痒みによる睡眠障害をもたらす事もあるようです。
あまりにも痒みの症状がひどくなると、痒み止めとしてステロイドが処方される事もありますが、カンジダの治りが遅くなる事から、極力ステロイドの使用は避けたい所です。
おりものの変化
女性特有のカンジダの症状として、一番最初の自覚症状として現れる事が多いのが、おりものの変化です。
おりもののの変化から、カンジダの症状に気づき始めるという人も多くいます。
カンジダを発症すると、平常時よりおりものの量が増加し、白または黄色や緑色がかった色味の濃いおりものが見られます。
また、ヨーグルトやチーズのような半固形のドロドロした状態である事が多く、生臭い刺激臭を放つ事もあります。
性器の炎症
カンジダの症状が進行すると、性器にヒリヒリとした痛みや腫れの症状が現れる事があります。
最初は膣内にチクっとした痛みをときどき感じる程度ですが、炎症が悪化すると、痛みにより性交が困難になったり、排尿時にも痛みを感じるようになります。
女性に多いのが、カンジダの症状による痒みで、寝ている間などに無意識に手で性器を掻いてしまい、炎症が酷くなってしまうパターンです。
痛みの症状がピークにまで達すると、下着が触れただけでも強い痛みが現れ、歩行すら困難になってしまう事もあります。
女性のカンジダは飲み薬で簡単に治せる
女性の場合は、フルコナゾール配合の飲み薬を用いることで、簡単にカンジダ治療が行えます。カンジダ菌に対する殺菌効果だけでなく、膣に潤いをもたらして自浄作用を高める効果が同時に得られます。たった1回服用するだけで、3日~2週間ほどで症状を治めることができます。
女性のカンジダに有効な飲み薬としては、ダイフルカンのジェネリックであるフォルカンが挙げられます。